この感じこの音こころの音この感じ忘れたくないほどギクくて苦しいこの音この感じ。コンビニもドラッグストアも通り過ぎた灯りのない場所、煙草を吸ったおっさんがこっちを見てる、何かにイラつきながらこっちを見てる、目があった気がした。舌打ちする音と影に光る一点の赤い光が目を閉じた時に残るしょうもないこれがリアル。生ぬるい風にのまれそうになる。目が開きづらい。馬鹿だアホだとか消えろだ死ねだとか音符にならないものが風にのってることにムカついてまた消えた。今も生きてるのかなって考えたらきっとあいつはわたくしのことなんてねェ、存在自体忘れてるんだよ、とすぐわかってしまうから存在自体消えたくなってまた消した。さっき聞いた話も何もかもがよくわからない、よくわからないことだらけで何もわかりたくない。同じこと思ってんのかな。「なんでかこの感じ忘れたくないっすよね」とか話したいけど同じこと思ってんのかなと自分に聞いていつも終わるね。ギクい。
覚めて同じ明日がきても、また同じ動作で同じことを一日を繰り返してしまいそうな自分がいます。またこのおっさんに舌打ちされる。このおっさんはもう明日なんてこない、明日がこなくてもええわとすら思っていそうな感じね勝手でそーり。明日がこなくてもどうにかなるなんて思えちゃうほど僕たちは強くないし明日なんて滅びればいいなんて思うほど僕たちは弱くない。はず。このおっさん、強くて弱い、ちゃんと。