⓪に
透に
あのときにもどりたくなりたくない
あのときにもどりたいれすわたくし
ベランダから眺める風景をぼくだけのものに光の入らないこの部屋がすき向こう側へ

⓪に
透に
千が階段から落ちる走る糸がつっぱってる
この時代と向き合わなければならないいまのぼくにはできそうにない
落ち込んでかなしむだけで精一杯みたいな部屋がある向こう側へ

色、霞む、花瓶にカビと霞む瓶
枯れ落ちた花びら食べても何も変わらない